チョコレートオーナメントの作り方

細工物のチョコレートは2回かける
ボンボンショコラのシェルは1回で大丈夫ですが、立体の細工物は繊細なので私は2回かけます。
💡 ポイント
細工物のチョコレートを型に流すコツ
1回目を流したら、表面がマットになってきたらすぐに2回目をかける
2回目をゆっくりやりすぎると、チョコレートが縮んで型から浮いてしまう
浮いた状態でひっくり返すとポトンと落ちてしまうので注意

私はマルテラートというイタリアの型を使っています。ポリカーボネートじゃなくてペラペラのプラスチック製なんですけど、去年は結構売ってたのに今年見かけなくて。型は一期一会ですね。見かけたらその時に買っとかないと。
型から外れない原因はテンパリング不足
「チョコレートが型からきれいに外れる時と外れない時がある」というご質問をいただきました。
チョコレートのテンパリングがきれいに取れると、チョコレートは固まると縮みます。縮むから型から浮いて剥がれるんです。縮まないということは、テンパリングが足りないか、冷やす時間が足りないということです。
💡 ポイント
ミルクチョコレートは縮みにくい
ミルク成分(乳脂肪)がカカオバターの縮みを阻害する
テンパリングの温度もダークとは違う
固まるのも遅いし、固まった後も柔らかい
ミルクチョコを使う場合は、固める時間を長めに取る
蓋がうまくできない時の対処法
ボンボンショコラの蓋がうまくできないというお悩みも多いです。原因はいくつか考えられます。

蓋の仕上がりが硬くなってしまう場合、モールドが冷たすぎるかもしれません。中身を固めるために涼しいところに置いてあると思うんですけど、特にワインセラーや冷蔵庫に入れていた場合、型が冷え冷えしています。
そこにテンパリングを取ったチョコレートを流すと、瞬間的に固まってしまいます。
💡 ポイント
蓋をきれいに仕上げるコツ
モールドとモールドの間の「通路」部分をヒートガンで軽く温める
慣れるまでは24個で取らずに、12個や9個でサッとやる練習をする
作る量を少なくすることで、チョコレートが固まる前に作業を終えられる
ボンボンショコラの保存方法
仕上がったボンボンショコラはどのように保存すればいいでしょうか。
私は高さ5センチくらいの平たいタッパー(100均で売っています)に入れて、16度で保管しています。温度が低い方がバクテリアの繁殖を抑えられて賞味期限は長くなりますが、あまり寒いと口どけが悪くなるので、16度がちょうどいいと思います。

私はあんまり冷凍してなくて、余ったら家族やお友達に配っています。冷凍する場合は、箱に入れてから袋に入れて冷凍した方がいいですね。タッパーのまま冷凍すると、一個一個取り出すたびに全部結露してしまうので。
アマンドショコラの作り方
今回のオーナメントの中身はアマンドショコラです。キャラメリゼしたアーモンドにチョコレートをコーティングしたもので、無心で混ぜていくだけで作れます。
キャラメリゼしないバージョンでも作れますが、私はした方が好きなのでいつもキャラメリゼしています。
オーナメントの組み立て方
シェルができたらアマンドショコラを詰めて、台座に接着します。
💡 ポイント
組み立てのコツ
フライパンを軽く温めて(直火はダメ、IHの保温モード)、オーナメントの底を当ててチョコを溶かす
溶けたところにアマンドショコラを入れる
ケーキトレイ(台座)にチョコレートで接着する
時間があれば上部に穴を開けてリボンを通すと素敵
ボウル洗わない法でテンパリング
少量のチョコレートでテンパリングを取りたい時は、「ボウル洗わない法」がおすすめです。
さっき使ってチョコレートが固まってしまったボウルに、溶かしたチョコレートを入れてこするように混ぜる。すると固まったチョコレートが種になって、テンパリングが取れるという方法です。

テンパリングって、基本が一緒ならばどんな方法でもいいんですよ。洗い物も減るし、この方法おすすめです。
黒のカラーチョコレートについて
真っ黒のチョコレートが欲しい方へ。PCBのノワールは最近茶色っぽくなりました。真っ黒が欲しければ、モナリザの方が黒があります。もしくは竹炭をカカオバターに混ぜても黒になりますよ。
まとめ
チョコレートオーナメントは飾って楽しんだ後に食べられる、一石二鳥のアイテムです。中にアマンドショコラが入っているので、このオーナメントなら半年くらい賞味期限がもちます。クリスマスに作っておけばバレンタインにも使えますね。
型は一期一会なので、見かけたらその時に買っておくのがおすすめ。素敵なチョコレートオーナメントを作ってみてくださいね。